NEWS
デニム作務衣を高野山金剛峯寺へ奉納。-西日本豪雨災害7回忌に小田川の水で染めた井原デニムで追悼-
PRESS RELEASE
UPDATE : 2024.06.28
岡山県西部を流れる小田川の水で染色したデニム作務衣35着を、高野山金剛峯寺へ奉納させて頂きました。西日本豪雨時氾濫を招いた小田川の水をデニム製品に変え、追悼の意を込めて。
この度、西日本豪雨災害7回忌の節目となる本年、災害時氾濫した小田川の水で染めたデニム製の作務衣35着を高野山真言宗備中青年教師会との協業の元制作し、高野山へ奉納させて頂きました。この奉納は、物故者の供養と、日々僧侶の方々が使う作務衣として、災害をもたらした小田川の水で染めたデニム作務衣が寄り添うことを意味します。
この奉納式をきっかけに「岡山デニム」産業が、更なる飛躍と共に、井原、倉敷、岡山の各地区が互いに手を取り合い、地域を越えた発展として未来に繋がる事を願っております。
[奉納式]
場所:高野山金剛峯寺大広間
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132
日時:令和6年6月27日(木) 13:30~14:00
奉納者:青木被服株式会社 専務取締役 青木俊樹
西日本豪雨時には 「影」 コロナ禍においては 「光」 をもたらした小田川の水
小田川を流れる水は、7年前に発生した西日本集中豪雨時には大きな氾濫を起こし、倉敷市真備町を中心に壊滅的な損害を与えました。
青木被服においても、原反を保管する倉庫として使用していた旧社屋が水に濡れ、デニム素材と機械類が水没する事態となりました。
一方、世界的混乱に陥ったコロナ禍に弊社においては、世界的なマスク不足を危惧し、発色が良く色落ちしにくい、井原デニムを使用したデニムマスクの製造を多く手がけ、小田川の水は混乱するアパレル産業及び現場での需要供給の安定を計る立役者にもなった事もまた事実です。
奉納を通じ、岡山デニム産業の更なる発展を。
自然の恵みでもある小田川の水で生まれる井原デニムを使用した製品は肌に滑らかに馴染み、美しい発色と軽く柔らかな着心地を実現しています。この奉納をきっかけに井原市、倉敷市がお互いに手を取り合い、岡山の特産物を代表するデニム産業に更なる発展がもたらされる事を願っています。
高野山真言宗 / 吉井山成福寺 / 住職 片岡秀仁
この度、平成30年西日本豪雨災害物故者7回忌供養のために高野山へのご奉納をご相談したところ、青木被服さまには快く引き受けて下さり衷心より御礼申し上げます。
物故者追悼の念を込めたデニム作務衣を高野山へ捧げ供養することで、その功徳が災害物故者に届き、御霊が常しえに安らかであらんことを切に願っております。
合掌
青木被服株式会社 専務取締役 / デザイナー 青木俊樹
この度は貴重な機会を与えて下さり、ありがとうございました。
この高野山金剛峯寺での奉納を機に、井原の水で染め上げたデニム製品を扱う物として、一層身を引き締め、井原デニム製品の価値を訴求し続けていきたいと思います。